
全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会(全知P連)のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
令和8年度、全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会の会長として、皆さまと共に歩む機会をいただきました、東京都立江東特別支援学校PTA会長の西村正実と申します。子どもたちの笑顔と安心・安全な未来のために、そして子どもたちの代弁者として、一人ひとりの貴重な声を社会へつなげていけるよう、力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は、知的障害と自閉スペクトラム症のある娘の父です。現在、娘は高校2年生です。娘が4歳になったばかりの平成25年は、私たち家族を取り巻く環境が大きく変わった年でした。夏に妻が旅立ち、秋に娘の障害の診断結果を受けました。私一人では到底受け入れきれる状況ではありませんでした。そのような状況を救ってくれたのが、娘が通っていた乳幼児親子教室の先生方や保護者の皆さまでした。13年経った今でも交流が続いている方もいます。なかでも、私を「孤育て」にしないようにと気にかけ続けていただいた一人の先生のおかげで今の私があると思っています。本当にありがとうございました。その先生とは今は娘の通う放課後等デイサービスの苦情窓口担当としてご一緒させていただいています。
発語がなく、他人に無関心であった娘ですが、保育園に2年間通わせてもらいました。インクルーシブ教育と言えないと思いますが、障害の有無にかかわらず、同じ年齢の子どもたちと一緒に過ごすことで、娘は、笑顔を見せるようになり、また仲の良い友人と過ごせるようになってきました。時折、荷物を入れる棚に一人ぽつんと寝転がっていることもありましたが・・・。周囲と違う娘をどのように育てていこうか悩みながらも、母の力を借りて何とか乗り切った時期でした。
小学部から特別支援学校に通い始め、放課後や長期休みは、放課後等デイサービスに通所するなどしています。保護者としては、少し時間的にゆとりができましたが、これは、放課後等デイサービス、移動支援といった福祉サービスを享受できているからだと常々感じております。人手不足や報酬改定等でこれらの事業者の運営が厳しい状況であると聞いておりますが、子どもたちが学校外で安全にのびのび過ごせる場として、また保護者が就労し続けられるためにもなくてはならないものです。全知P連の活動において、支援等を訴えていきたいと思っています。
娘が中学部に進学した年から、PTAの役員を引き受けました。シングルファーザーで、フルタイムの会社員の私で大丈夫なのかと心配していましたが、PTA役員の皆さまに支えてもらいながらPTA活動を行ってまいりました。「家族だけでは乗り越えられないことも、支え合える保護者同士のつながりがあれば、乗り越えられる。」と実感することができました。
娘が高校に進学した昨年、全知P連全国研究協議大会東京大会実行委員長として、運営に関わらせていただきました。知的障害を持つ子どもの保護者、先生方が全国から集い、学んだ時間は忘れることができません。単Pの活動ではじまった先生方・保護者とのつながりが、東京都内、そして全国へと広がっています。
行政の取り組み、本年12月25日に施行される「こども性暴力防止法」等をしっかり学ばせていただき、子どもたちとその家族、そして教育現場で日々ご尽力されている教職員の皆さまの声が一つでも多く受け入れられ、皆さまが安心して暮らせる社会の実現を目指して、全国の皆さまと共に考え、活動してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和8年7月3日